HP「東江戸川工廠」のブログです。

2009年04月12日

空母決戦・その6:珊瑚海海戦シナリオは及第点

さて、私の一番好きな珊瑚海海戦シナリオ。
艦隊勢力も攻撃力もほぼ互角、日本側にも基地があって索敵力もほぼ互角。
ゲームにするには極めて都合の良い条件です。

珊瑚海海戦シナリオは4回やってみました。
1回目は直掩機のやり方がよく分かってなかったので、直掩を上げないうちに攻撃隊がやってきて、惨敗。
2回目は索敵が一方的に成功して、1回の空襲で圧勝。駆逐艦1パイだけの艦隊(おそらく史実のネオショーの隊)を機動部隊で追い回して砲戦で撃沈しました。
その後になって、他に重巡部隊がいるのを見つけて慌てましたが、後の祭り。
3回目はお互い索敵に成功して潰し合いになりかけましたが、触接中のSBDの撃墜に成功、機動部隊の針路を変えたところ、敵攻撃隊を振り切ることができました。
結果からすれば圧勝で終わりましたが、こういう戦い方もできるのだなと5分刻みのリアルタイム制ゲームの長所を見た感じです。
なお、重巡部隊に対しては史実ではラバウルから攻撃隊を出したのですが、ゲームでは届かず、機動部隊の空襲を必要としました。
後で気付いたのですが、ラバウルからの攻撃隊には脚が長いとは言え零戦が付属しており、これを外せばもっと航続距離が長くなるはずです。
陸攻だけなら重巡部隊を捕らえることも可能ではないかと想像しました。
4回目はそれを試してみましたが、正解。
ラバウルの攻撃隊からは零戦は外しておきましょう。
ちなみにモレスビーには何もいないので、全く無視していいです。
B17が10機いるだけでも日本側プレイヤーに与える心理的圧迫度は結構違うんですけどね。。。
珊瑚海海戦シナリオで大勝利を得ると、隠しシナリオがプレイできるようになります。
敵味方の戦力バランスが良好で、CPUも遊んでいるわけではありませんから、結構遊べると思います。
初期配置のランダム的要素をもっと強くしてくれれば、繰り返し遊ぶこともできるのではないでしょうか。



このシナリオでは空母が出てくるので、空母の使い勝手を中心に述べましょう。

索敵に関しては基本的にセイロン島沖海戦シナリオと同じです。
このシナリオで困ったのは、相互に相手を発見している場合、敵からも攻撃隊が発進するわけですが、いきなり「ヨークタウン攻撃隊を見失いました」とか報告が上がってきたりします。
反射的に「え、いつ見つけたの? そんな報告上がってたっけ?」と疑問に思うわけですが、そもそも発見電が来てない。
まさか不達というルールがあるとも思えないので、これは考慮漏れと思われます。
これはちょっとねぇ、片手落ちのような気がしますよ。
つか、ヨークタウンとか艦名がわかっちゃうのも興醒めなんですけどね。

航空隊に関しては、上空直掩を避けて通ることはできません。
味方直掩機を発進させ、敵の索敵機を撃墜したり、攻撃隊を迎撃したりしなければなりません。
また、索敵機が敵艦隊を発見して触接に移ったり、敵空母を攻撃すると、敵直掩機との戦闘を覚悟しなければなりません。
というわけで、このゲームにおける直掩機について少し掘り下げて書きます。

直掩機は、航空隊の行うことのできる任務の一種です。
爆撃機が混じっていてもいい。。。というか、爆撃機だけの航空隊でもいいみたいですが、意味はありません。
史実のSBDによるCAPを念頭に置いた措置なのかも知れませんが、ゲームじゃ爆撃機は空戦の役に立たないし。
無駄なところで自由度がありますね。。。

あと直掩機と攻撃隊の交戦は、攻撃隊に戦闘機がいないと攻撃隊が一方的に叩かれるだけになります。
旋回機銃による直掩機の損失は考慮されていないようです。
SBDは難敵と思っていましたが、零戦が撃墜されたケースは1度もありませんでした。
プレイヤーが攻撃隊を送る際には、護衛戦闘機をつけることを強く推奨します。

ちなみに、直掩機は航続時間の続く限り直掩任務を続けられます。
敵攻撃機を迎撃したりして空戦を行っても、弾薬切れによる帰投は考えなくても良いです。
便利っちゃあ便利ですが。。。
昔のボードゲームによくあったアレですが、航続距離のやたらと長い零戦がめちゃくちゃ有利なシステムですよね、コレって。
直掩の零戦って増槽までつけて燃料満タンじゃ出さないし、パイロットの疲労だってさ。。。

直掩機と敵索敵機、攻撃隊との空戦は、直掩任務に就いている航空隊数分だけ行われます。
つまり直掩隊が2隊上がっていると、索敵機は2回戦わねばならないことになります。
一方、攻撃隊が2隊同時に来襲すると、直掩隊がいくつあっても最初の1隊だけと交戦するようです(確証はありません)。

索敵機のところで書きましたが、空母戦では目標の位置と構成を把握し続けることが重要です。
それでは、敵を発見して攻撃隊を放った後になって触接機が撃墜されてしまった場合はどうなるでしょうか。
プレイヤーが何もしないならば、攻撃隊は所期の位置まで進出して止まります。
攻撃隊自体もある程度の索敵能力を持っているので、運よく敵艦隊を見つけたならば空襲に移ることができます。
見つけられないと攻撃ができないばかりでなく、敵の直掩機から一方的に攻撃を受ける立場に置かれることもあります。

また、直掩機は艦隊上空に張り付いている必要はなく、攻撃目標がはっきりしているならば艦隊上空を離れて攻撃を行うこともできます。
ですから近くをウロウロしている敵の攻撃隊に対して、直掩機を襲い掛からせることもできるわけです。
これは結構使える機能であると同時に、イヤな機能でもあります。
史実の珊瑚海海戦の夜間攻撃を再現してしまう可能性もあるわけですからね。

そうそう、夜間攻撃と言えば、このゲームでは夜間攻撃が可能です。
正確に言えば、日没前に攻撃隊を出して襲撃が夜間になることは許容されます。
直掩も同じです。
日没後に発進させることはできません。
索敵能力がどの程度低下するのかは、画面上からは判別できません。
マニュアルには、索敵・攻撃の効果が下がり、着艦時に損害が発生する可能性があると書かれてます。
あまりお薦めしないってことですね。

おまけ的な扱いですが、一応、艦隊戦もできます。
珊瑚海海戦シナリオで試しにやってみました。
艦隊を発見済みの敵艦隊にロックオンすると自動的に追いかけてくれるので、自動追尾機能としては便利かも知れません。
対地攻撃のオプションもあります。
posted by じゃむ猫 at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 空母決戦

空母決戦・その5:真珠湾攻撃シナリオに対して怒る

次のシナリオは真珠湾攻撃です。
南雲機動部隊から攻撃隊を出して真珠湾在泊の米艦隊を撃滅すればいいんだから練習シナリオだよね〜。。。
などとなめていると、必ず1度は痛い目に遭います。
しかもゲームシステムのせいで。

勝利条件に「空母、戦艦、重巡」のどれかを沈めろとあるので、SLG慣れしてる人は「ああ、ハルゼーがいるんだな」くらいのことは想像がつきます。
ですから、対艦装備、対地装備の攻撃隊を真珠湾の攻撃に出して在泊艦隊とオアフ飛行場の航空兵力を撃破し、後顧の憂いを絶ってから米空母艦隊を探すというのが定石でしょう。
実際、そうしました。
対地攻撃隊、真珠湾到達。
直掩戦闘機隊を撃破し、急降下爆撃隊による対地制圧が始まります。1回では制圧できず。
既に第二次攻撃隊も出しているから次で沈黙させられるでしょう。
次いで対艦攻撃隊、真珠湾到達。
。。。え、なんで飛行場を攻撃してるの?
ってか、攻撃対象を選択するコマンドはないんですか?

つまり、このゲームのシステムには「在泊」という概念はないわけです。
従って真珠湾に攻撃隊を送るということは、飛行場を攻撃することを一意に示しています。
というわけで、勘のいい人ならもうおわかりでしょう。
米太平洋艦隊を攻撃するためには、その位置を索敵機を放って探すしかないわけです。

ちょっと待て!

「なぜ真珠湾を攻撃するのか」ってヒストリカルな部分は完全に置き去りです。
さすがにこれには頭に来ました。
シナリオ冒頭、副官も「敵の艦隊はまちがいなく真珠湾にいるはずです」とか宣ってるのにですよ?
真珠湾にいないじゃん?
もうね、アホかと。

結論から言えば米太平洋艦隊は真珠湾基地と同じ地点の海上にいます。
シナリオ冒頭に真珠湾方面に索敵機を放ち、オアフ基地と同じ位置にある米太平洋艦隊を「発見」する必要があることになります。
納得いきませんよ。
ボードゲームでもPCゲームでも、プレイヤーは「どうしてこういうルールになっているんだろう」「デザイナーは史実の何を表現したくてこのルールがあるんだろう」と疑問を持ち、ゲームやデザイナーズ・ノートを通じてデザイナーと会話して疑問を解決していくわけです。
この在泊概念の欠如については、デザイナーはどのような説明を準備しているのでしょう。大変興味があります。
システム上の都合ならそれでもいいです。
ただ、副官に言わせて欲しいです。
「事前の情報では太平洋艦隊は真珠湾に在泊しているはずですが、万一を考えて事前に索敵機を飛ばしましょう」
これだけの小細工をするだけでも「ああ、副官の言うこと聞いときゃ良かった」とプレイヤーが自分の不明を嘆く方向に導けるはずです。
客の心理をもうちょっとでいいんで読んで欲しいです。

ハルゼーのエンプラはどうでもいいです。適当に探して適当にやっつけて下さい(かなり投げやり)



というわけで、攻撃隊は対艦装備でも対地攻撃ができることは実証できました。
ミッドウェイ海戦シナリオのような時間にタイトなシナリオでは、役に立つかも知れません。
あと、このシナリオあたりからはちゃんと直掩戦闘機を上げておくことをお薦めします。
エンプラからの窮鼠の反撃を受けかねませんから、索敵機は確実に落としておきましょう。

ああ、納得いかん。
posted by じゃむ猫 at 12:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 空母決戦