HP「東江戸川工廠」のブログです。

2009年10月28日

「日米情報戦」実松譲/光人社NF文庫

光人社NF文庫の今月の新刊です。
昔、図書出版社から出ていた「日米情報戦記」の復刊です。
情報関係の本としては古典の範疇に入ってしまうかも知れません、日米の諜報戦に関して要領よくまとめられています。
迂闊なことに私は筆者が情報将校であったことを知らなかったため、この復刊版で初めて読んでたりします。はっはっは。
もし知っていたらもっと前に読んでたはず。。。orz
本書はいくつかの文献からの引用によって構成された伝聞の部分と、筆者の経験によるオリジナルの部分とから成っています。
吉川「真珠湾スパイの回想」、ザカリアス「日本との秘密戦」、ホルムズ「太平洋暗号戦史」等が参考文献なので、これらを読んでいるなら引用部分は飛ばし読みでもいいと思います。
スパイ戦史万歳。
本書オリジナルの部分は後半1/3で、筆者が戦前の駐米武官だった際の経験や交換船で帰国した後に従事した戦中の経験に関する記述です。
戦前の経験談は時局が切迫していただけあってさすがに生々しいです。
また戦中の部分では特信班に関する寸評があって、「生の情報だけに腹を下したこともある」となかなか手厳しい評価です。
連合艦隊のお散歩のことを指していると思いますが、特信班自体を云々ではなく、そこから上がってきた情報を使う側の心得を責めているのでしょう。わずか3〜4行の短評ですが情報の本質を突いています。
軍令部の中の人だけあって大井参謀や源田参謀との絡みもちょっとだけあり、大井「海上護衛戦」と交錯してます。このセリフ覚えがあるって感じです。

最近、光人社NFからは図書出版社の本の復刊が相次いでいます。風速0作戦とかね。これはまだ買ってないんですがw
そのうち護衛船団戦史も出るんではないかと期待しています。
posted by じゃむ猫 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) |
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