HP「東江戸川工廠」のブログです。

2008年04月06日

「戦場に輝くベガ」〜約束の星を見上げて

かっぱ大王さんのお誘いを受けて行って参りました。「戦場に輝くベガ」。
これは現在、中央区のタイムドーム明石にて上映されているプラネタリウムのプログラムです。
海軍予備学生から陸爆「銀河」偵察員となった和夫と、その幼馴染で海軍水路部に動員され航空天測表を作成する女学生久子の物語です。
このシチュエーションを見れば、ピンと来る人はピンと来るでしょう。
かっぱ大王さんに誘われた折にこの話を聞いた私は、「梓?」と訊きました。

実際は「和夫」はアスリート飛行場を爆撃し後に沖縄戦に出撃するのですが、概ねそういう話の筋です。
和夫が夜間飛行中に航法で使用する天測表は海軍水路部から配布されるものでした。
内地に残る幼馴染の久子はその海軍水路部に動員され、日々天測表の作成に携わっています。
和夫は別れ際、久子に「ベガ」を見て互いを思い出そうと言うのですが、そのベガを使って和夫は長距離爆撃行に飛び立ち、そのベガの角度を久子は机上で計算していくのです。
和夫は沖縄へ向けて出撃しますが米夜戦の追躡を受け、遂に未帰還となります。
一方の久子は3月10日の東京大空襲を生き延び、そして平和な星空が戻った戦後、毎年七夕が巡ってくる度に和夫と「再会」する、というストーリーです。

切ないラブストーリーかと思って行ったのですが、なかなかどうして硬派な話で、テレビの適当な番組よりもはるかに良質な素晴らしい内容でした。
プログラムは約30分。
興味を持たれた方は、是非とも一度ご覧になって下さい。
6月15日まで上映しているそうです。これで300円は破格です。
詳しくは↓をご覧下さい。
http://www.city.chuo.lg.jp/event/culture/harubangumi/index.html

今回、一緒に行ったのがかっぱ大王さんの他、リオさんとゆうきさんで、みんな脳内でいろいろなものを補完できる大人です。
プログラムを見て、全員非常に感動して帰ってきました。
4人の間では松本零士の「ザ・コクピット」の流れを汲むんじゃないかと意見が一致しましたが、特にプログラム冒頭の銀河の機首風防越しに星空が流れ、回転していく様はプラネタリウムならではの映像でした。
また考証は非常に正確で、つまらない間違いで引っかかってしまうことなく、プログラムを純粋に味わうことができました。
下らないCGがなかったことも、我々が白けることなく感情移入できた要因と思います。
シルエットと白黒写真さえあれば、後は勝手に脳内で補完させて頂きます。むしろその方が我々にとっては有り難いです。
特に今回は星空がメインテーマだったので、極彩色の画像を排してモノトーンで統一したのは演出的に大正解だったと感じます。

「戦場に輝く」と言えば「南十字星」を連想する私ですが、戦場が本土に近い戦争末期では、そうですね、戦場で見上げる星空と銃後で見上げる星空に違いはないのですね。
これ、本にはならないのかしら。
海軍水路部に動員された女学生の話だけでもかなり興味深い本ができそうなんですが。

余談ですが、このプログラムは「梓特別攻撃隊」の神野正美氏をはじめとする有志のバックアップがあり、またかなりの数の取材を重ねて製作されているようです。
プログラムは重厚な背景の存在を感じさせるに足る内容だったのですが、やはりそれだけの労苦があったわけですね。
今日はたまたま特別展示の最終日で、神野氏や製作に携わったスタッフの方々が会場にいらっしゃったため、特に神野さんからお話をうかがうことができました。
このプログラムの噂を聞きつけたりして、当時の関係者が訪れることも多かったそうです。
実際、今日もそういう方がいらっしゃっていました。
海軍水路部の作業に動員された男女学生の記録はほとんどなく、当時を明らかにするにはこれら関係者の証言を編んでいくしかないようです。

更に余談ですが、まぁ我々はアニメとかもそれなりに見ているので、今回のプログラムの声優さんのこともちょっと触れておきましょう。
えー、和夫は田中一成、久子は桑島法子でした。
内容もさることながら、なんかお金かかってる感じです。
ほんとにこれ、300円で見ちゃっていい内容なんでしょうか。
繰り返しますが、6月15日までです。見といて損はない内容です。っていうか、今日は得した感じです。

って、桑島法子ってアリーテ姫だったの?!
。。。片さーん!<何を期待している

posted by じゃむ猫 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2008年03月22日

復刻版

先日久しぶりに行きつけの某古書店に出かけたら、棚に海軍制度沿革の8巻がありました。
箱の汚れがやや目立ちますが、中身は問題ないので買い。
もう手に入らないと思っていたので、大満足でした。
図書館に行けば見れるんですが、夜中にふっと思い立って参照したくなったときに見れないと、翌日の勤労意欲にも悪影響がある。。。って、もともと勤労意欲なんてものはありませんけどね(笑)
ほんとは復刻してもらいたいんですけどねぇ。

復刻と言えば、去年一番嬉しかったのが「日本商船隊戦時遭難史」の復刻。
元のを図書館で見たときはあまりに救いようのない話に読みふけってしまいました。
古本で手に入れようとしたのですが、海軍の話ではないので競争率は低そうなのにどうしても手に入らず。
諦めていたら、去年、成山堂書店から復刻されていました。
早速注文して某所の日記に書いたら、すぐさま後に続く人がいまして、何とも業の深い人たちに囲まれているなぁと思った次第です。
安いとは言えない本ですし、万人向けとも言い難い本ですが、日本商船隊の壊滅していく様子が淡々と綴られている良書だと思っています。

posted by じゃむ猫 at 16:59| Comment(5) | TrackBack(0) |

2008年03月02日

めーるふぉーむ復活

すぱむ対策でメアドを伏せているので発信はできても受信できません。
こういう状況を打開するため、めーるふぉーむを作りました。
以前もあったのですが、某騒動で閉鎖していたものです。
併せて、自己紹介ページも復活させています。

。。。あってもなくてもどうでもいい代物なんですけどね(笑)

業種が変わってもどういう巡り合わせかまたもや社会基盤の整備に携わる羽目になっているので、破滅的な忙しさです。
夏頃までは休みも取れなさそうなので、何も調べられませんね。きっと。
posted by じゃむ猫 at 22:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 更新

2008年01月29日

更新お知らせ:「初霜」再公開

「初霜」の項は以前に公開していたものの移植となります。
「初霜」は、戦後に戦友会が結成され会誌も作っていますので、情報量は非常に豊富です。
あまりに有名なため、かえってやりづらかったという思い出があります。
移植中に読み返した折に、比島沖海戦での行動をもっと調べるべきかなとも思いましたが、まぁ時間次第ですね。
書き直しするにはとても時間が。。。
せめて休日出勤を何とかしてください。
サービス惨魚なんだもの。やってられませんよ。

次は。。。細かく調べたものは全て再公開してしまいました。
後はかなり大雑把に調べたものになってしまいます。
取り敢えずは従来の数に戻すことを優先しようかなと思います。
posted by じゃむ猫 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新

2008年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
ここ3〜4年の間、というかあの立て続けの不幸以来、公私ともに完全に気力が続かなくなり更新が止まっていましたが、昨年末より少しずつですが回復傾向を見せ始めています。
今年は例年にも増して本業で厳しいスケジュールに追われそうなのですが、何とか気持ちが折れないように努力してみようかと思います。
何かリクエストあったら年末ぐらいに発表できるかもかも知れません(笑)
というわけで、今年も宜しくお願い致します。

そう言えば今年の家族宛の年賀状に1通変わったのが混じっていて、空母の絵が描いてありまして。
私宛じゃないのにこの軍事趣味は誰だろうと思ったら、亡父の知り合いの方からでした。
。。。空母○世話人会代表とか書いてあるんですが(--;;
えーっ!?
比島沖で沈没した有名な船ですが、そんな船に関わりのある方が比較的近いところにいたんだなぁ。
でもちょっと縁遠いので、連絡を取るべきかどうか迷います。
posted by じゃむ猫 at 13:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記

2007年12月31日

更新お知らせ:「高波」再公開

「高波」の移行。。。と言うより、完全な書き直しがようやく終わりましたので、再公開です。
以前公開していた内容は1998年に書いたもので、内容に相当不満がありまして。

にしても、久しぶりにまともな記事を書いたような気がします。。。
会社がこれほどまでに多忙でなければもうちょっと早くできたのでしょうけど。

とにかく、年内に公開できて良かったです。
目標達成。
special thanks to
阿部さん
大塚さん

次は。。。「長波」にしようかな。まだ考え中です。

それでは皆さま、良いお年を。。。
つーか、自分にとって来年が良い年でありますよーにっ!(;_;)/
posted by じゃむ猫 at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新

2007年12月24日

遅延

「高波」はようやくルンガ沖にたどり着きました。
平日に書けないので牛の歩みより遅い感じです。
posted by じゃむ猫 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2007年12月16日

あー。。。

「高波」は、筆がまだ南太平洋海戦あたりをさまよっています。
全然進みません。
越年するかも知れません。。。この忙しい状況だと多分越年です。orz
時間が欲しいなぁ。
posted by じゃむ猫 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2007年12月09日

更新不可

さすがに休出しながら更新するという器用なマネはできませんでした。1回休み。
終電で帰宅する状態が続いていますので、次の更新はいつになるやら。
posted by じゃむ猫 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2007年12月02日

更新お知らせ:「松」「椎」再公開

「松」は、生存者で捕虜となった乗組員の証言記録をたまたま見つけたことがきっかけで調べたのですが、公開後にご遺族の方からメールを頂いたことがあります。
松の最期の様子をようやく知ることができたと。

「椎」は、乗組員だった方からのご連絡がきっかけで調べ始めたものです。
とはいえ、ほとんど文献が残っておらずかなり苦戦した覚えがあります。
具体的なエピソードは乗組員の方々のお話を頼りに書き上げたものです。
それがなかったらかなり味気ないものになったのではないかと思います。

ちなみに「高波」を再アップしようと思って準備していたのですが、中身に手をつけ始めたら止まらなくなって延期です。
以前のがかなり大雑把だった(間違いもかなり多かった)ので、材料も集まっていることだしもうちょっとマトモに書こうかと。。。いつできるんだろう?(笑)
posted by じゃむ猫 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新